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「北欧型の社会保障」に騙されるな

前回、前々回の記事にも書きましたが、社会保障を引き換えに、消費税アップ論をちらつかせる厚労省なのですが、介護保険制度に至っては、全く向上を目指してきたと言えない経過を辿っているんですよ。

まずは、国民洗脳のカラクリから・・・
前回のパブリックコメントの設問から分かるように、事ある毎に、「サービスを充実させるには増税・保険料アップしかない」と言い続けています。これは、自民党政権時代からずっとです。政権交代しようがしまいが、一貫している。
政権に関係なく、厚労省の国民洗脳が続いてるのである。
北欧型の社会福祉、取り分け老人介護においては、介護が必要な方へは、社会サービスが行き届き、本人が望む形で介護生活ができる、というものである。その際、家族は介護に追われる必要はない事になり、自分の人生を犠牲にしないで済む。そういうイメージを与え続けてきている。
また、その成果とも言えるアンケート結果が「高負担高福祉の北欧型の社会福祉制度を望む」という答えがどの世代でも1位になってる。
これには、「日本の消費税はどこの国より低い」「消費税25%で高福祉が得られる」という数字だけを挙げて洗脳している結果である。そもそも、高福祉国家の税率は、所得税は50%、消費税が25%というのが平均してるが、所得税50%の話は全く伏せてある。こんな税制にしたら、高所得者は国外逃亡を試みるに決まっている。
消費税率が一体何%が望ましいかとか、一切触れられてない。生活品は5%で贅沢品は25%とか、勝手な数字論議が先走っている。取り敢えず、税率云々は置いておこう。

そもそも、介護保険施行時の政府からの説明は、「40歳以上の被保険者からの徴収で賄える社会福祉。家族の負担を社会で」というものであったが、3年で財源は破綻し、「聖域無き構造改革」という名目で、その後2回の改正時に、サービスの縮小、実費負担枠の拡大、介護報酬のダウンを行って、財源負担を軽くする方策に動いている。更には、要介護度認定の際に、本来の要介護度より軽い判定を出し、公費負担を軽くする動きが全国的に見られる。更にこれを不服として再申請する申し出を却下するローカルルールを設ける自治体まで存在する。
こうまでして抑えないと、高齢化人口は増える一方、当然ながら要介護度人口も増加する一方なので、財源が全く追い付かない状態になるからである。
平成18年度の厚労省の発表で保険加入者は2676万人を超え、要介護度人口は、440万人を超えている。特に要介護度5と4を合わせる重介護度の人数は、103万に及んでいる。
介護保険施設の施設数・定員を見ると、介護老人福祉施設(旧特養)の定員総数は約42万床。稼働率は98.1%なので、ほぼ満床状態。更に、特別養護老人ホームへの入所申込状況調べによると、「介護難民」は42万人。つまり、総入所可能人数と待機人数が同じで、必要数の半数にしか満たない事を示しています。介護難民の増加は、「療養型病床の廃止」方針により追い出された要介護者が入所できず、そのまま入所待機状態に陥るのが最たる原因である。特に、「06-08期の廃止される療養病床の数に対し、特養の建設が追いつかなかった」為、4万人ほどが増加した。
こんなのは、簡単に予想が出来た事で、廃止方針が出される前から、問題視されたにも関わらず、強行する形で進められた。もちろん、被保険者も増加してるので、予算は増えている。にも関わらず、現場に還元されてない為、建設が遅れたのは、何故か。
'06年の介護保険制度改正で導入されたのは、「地域包括センター」。この中に「介護予防事業」が新設された。つまり、要介護予備軍である高齢者への、予防体操等の事業を開始したのであるが、これの予算は、介護保険から出される形である。まだ「健康な人」に介護保険の予算を使い、介護が必要な人にサービスが行き届かないのは、どうかと思います。
更に、介護保険関連の資格取得支援事業、関連の財団法人に多額補助金も発生してます。
介護住宅、バリアフリーへの改築補助、介護付き高齢者専用住宅の関連補助金等、上げればまだまだありますが・・・
これらの直接サービスではない項目に介護保険から資金が捻出され、そのせいで、本来の介護サービスがカットされ要介護者に直接的な不利益が発生したり、介護者が苦しんだり職を失い自己の貯蓄を介護に回したり、介護施設の建設が遅れ介護難民が42万人にも及んでるとしたら、方向性としておかしい。
「介護予防」は、健康促進事業であり、介護サービスではない。市町村単位の文化事業で十分である。資格支援事業についても、文部科学省もしくは厚労省の雇用促進事業の補助であってもおかしくない。
介護保険にまつわる中間搾取の構造が脈々と出来つつあるのが見え隠れする。

本当に救われなければならない人を見誤ってないですか?ほら、そこの担当の人・・・・

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テーマ : 在宅介護
ジャンル : 福祉・ボランティア

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あのま

Author:あのま
シングル介護で12年。要介護5の母親の介護をしながら、何の補助もない社会制度に苛立ちを覚え、赤裸々な現実をここで書いてみたいと思います。

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